top of page

KOJI HORIGUCHI

​堀口孝治

時にはそば打ち職人、

時にはイベントプロデューサー、

またある時は…。 一体、何者なのか?

一体、何者なのか?  

 

古民家風の佇まい、その奥で黙々とそばを打つ頑固一徹な店主。「蕎麦屋」といったときに、私たちが思い浮かべるイメージはそういったところだ。

 しかし、「千花」はと言えば…  

長岡の桜の名所、悠久山をさらに進み、市営スキー場に向かう途中。雪深い真っ白い風景の中に突然現れるカフェのようなお店。看板には確かに「そば」の文字。中に入ると店主・堀口さんが迎えてくれた。

「どう見たって蕎麦屋でしょ」きさくな人柄。恰好もレストランのシェフといった感じ。そばはつなぎを使わない十割そば。

とうふはプレーン・ゴマ・抹茶の3種類、にがりを使わず、おからを出さない特別な製法。確かに蕎麦屋だ。

堀口さんがこの「千花」開店に至るまでの道は実に興味深い。  

弁護士を目指し、東京の大学に進学。しかし、本当にやりたいものとは違った。 

 

自分は何がしたいのか?

 

新しいモノ造り出す道へ方向転換。帰郷し就いた仕事は産業用ロボットの開発や塾講師、営業と様々。

そんな中、長年の看病も報われず、最愛の奥さんと死別。娘さんとの二人暮らしになる。やがて、娘さんも自立。堀口さんは開発のプロフェッショナルとして、いくつもの企業を渡り歩き、必死に働いた。 

そして、ついに東京で自分の会社を立ち上げる。同時に、複数の会社の取締役を兼務しながら、国内外へと目まぐるしい日々を送った。仕事は順風満帆。

そんな中、趣味の世界で出会った女性と再婚。女の子を授かる。だが、仕事が順調になればなるほど、家族と共に過ごす時間が犠牲になっていった。

ある日突然、「もっと家族と居よう。」そう思い一大決心。

東京の会社を譲渡し、長岡に戻ってくることに。そこで目にした生まれ故郷長岡。

 

「街に元気がない。なんとか盛り上げなければ。」

 そんな故郷への思いから生まれた一つが、今年で2年目をむかえた「長岡クラフトフェア」だ。

堀口さんはその実行委員長を務める。

「行政に頼りっきりになるだけではだめ、市外の人も長岡に呼び込んで盛り上げていかなければ長くは続かない。」

 

今年の5月に行われたこのイベントには約120名もの作家さんが参加し、長岡市外からも多くの人が集う大規模なイベントになった。

企業人として開発に関わってきたときと今で何か違いはあるか、堀口さんに尋ねてみた。  

 

「とにかく人を喜ばせたり驚かせるのが好きなんだろうね。そういった意味では開発に関わっていた時も今も同じだよ。」  

堀口さんからはクラフトフェア以外の様々な構想も聞くことができた。どうやったらみんなが喜ぶか、どうしたら驚くだろうか。非常に具体的に練り上げられた企画の数々。そういうことを考えるのが習慣であり趣味になっているのだ。

とにかく、構想を話す堀口さん自身が実に楽しそうである。

” そば ” だけにこだわっているわけではない。堀口さんのアイデアソースはあちこちに転がっているのだろう。

「さまざまなことに興味関心が湧くが、飽きっぽいわけではないので、やりたいことがどんどん増えてきて…」と、堀口さんはいう。 

時にはそば打ち職人、時にはイベントプロデューサー、またある時は…。本当に何者なのか?

 

長岡をさらに元気づけるため,これからも様々な感動を仕掛けていく。

 そばととうふとカフェ千花

http://chihana.info

 長岡クラフトフェア

http://nagaoka-craft.org

bottom of page